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●あなたの「肺年齢」、考えたことがありますか?

Dr.健康ミニ講座

あなたの「肺年齢」、考えたことがありますか?

相澤久道先生(久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門 主任教授)

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 最近耳にするようになった「肺年齢」という言葉、ご存知でしょうか?
この肺年齢とは、肺の働きが自分の性別や実年齢に比べて健全かどうかを確認する指標です。そこで肺年齢が提唱された経緯、臨床における意義と有用性、肺の健康状態を維持するうえでの禁煙の重要性などについて、相澤先生にお話しを伺いました。

肺年齢とは呼吸器疾患の早期発見を目的に考え出された指標

 肺年齢とは、同性、同年齢の呼吸機能の標準値と比較して、自分の呼吸機能が健全化どうかを示す指標です。肺年齢が実年齢に比べて高ければ、あなたの呼吸機能は標準値に比べて低下していることになります。

 肺年齢が考案された背景には、肺の生活習慣病とも呼ばれる慢性閉塞性肺疾患(COPD)を早期に発見したいという願いがありました。COPDは、肺気腫と慢性気管支炎の総称で、タバコの煙などを吸い込むことによって、気管支や肺胞などが障害され、呼吸機能が落ちる疾患です。特に1秒間に吐き出せる息の量(1秒量)が、健康な人に比べ4〜5倍早く低下します。

COPDの患者数は、2000年の疫学調査によると少なく見積もっても約530万人といわれ、有病率は加齢とともに上昇し、40歳以上では薬10人に1人がCOPDと推定されています。また、中等症以上の治療が必要な患者さんは250万人、そのうち200万人以上は治療を受けていないと見込まれています。治療せず放置しておくと悪化をまねき、酸素ボンベを携行して常に酸素吸入が必要になるなど非常に不便な生活を強いられることになりかねないうえ、国民医療費が圧迫され、社会経済的損失も大きくなります。

 COPDの主な自覚症状は息切れ、咳、痰ですが、自覚症状が出た時にはすでにかなり進行していることも多く、なかにはこうした症状に気づかない方もいます。そこでCOPDの早期発見、早期治療を目的として、「肺年齢」の概念が提唱されるようになりました。例えば、健康な人より1秒量が500cc悪いといってもピンときませんが、実年齢は25歳にも関わらず肺機能は65〜70歳に相応すると説明したほうが実感もわき、非常によい指標になるのではないかと考えたわけです。

こうして、肺の健康度を「年齢」という馴染みのある言葉に置き換えて表示することで、多くの方に肺の健康について関心を高めてもらい、肺の健康指導(禁煙指導)などにも活用していただきたいと思います。

■肺年齢と実年齢の差が大きいほどCOPDである可能性は上昇する

呼吸機能は20歳ごろをピークとして加齢とともに低下しますから、「階段や坂道で息切れがする」「咳や痰がでる」といった症状は加齢とともに増えていきます。しかし、こうした症状が繰り返しみられる方はCOPDの兆候の可能性もありますから、「年齢のせい」だと決めつけず、肺年齢を一度チェックしてみることをお勧めします。

肺年齢は、呼吸機能をスパイロメーターという機器を用いて測定し、性別、身長、実年齢と測定効果を肺年齢の計算式に入れて算出します。

肺年齢が実年齢に比べて高いからといって、必ずしもCOPDであるとは限りませんが、肺年齢と実年齢との差が大きいほどCOPDの確立(例えば男性の場合、5歳以上の差だと1.4倍)は上昇しますから、肺年齢の高い方は医療機関で検査を受けることが強く勧められます。

また、肺年齢の検査結果は、肺年齢、実年齢との差を表示するだけでなく、肺年齢に応じて肺の状態を5つのグループに分類し、COPDや肺疾患であるコメントも表示されます。

肺年齢という数値だけを独り歩きさせず、評価コメントを参考にして肺の健康状態に対する意識を高め、呼吸器疾患の予防や早期治療に役立てていただきたいと考えています。

■肺年齢を若返らせるために

 COPDの治療の基本は禁煙です。また薬物療法として気管支拡張薬の投与、運動療法や栄養療法も同時に行われます。治療によって肺年齢は軽症の場合では7〜9歳、重症の場合でも3〜4歳は若返るという報告があります。ただし、肺そのものは年齢を重ねるごとに機能が低下していきますので、実際は機能の低下速度が遅くなることが肺年齢の若返りといえるでしょう。

また治療の効果を実感した患者さんは、自分自身に自信をもつとともに治療にも積極的に取り組むようになります。

呼吸という重要な機能を担う肺の健康を維持するためには、体重や血圧に気を配るのと同様に、自分の肺の状態にも気を配っていただきたいと思います。喫煙は肺年齢を上昇させる最大の要因であり、禁煙することによって、肺年齢の進行を遅らせることができます。
最近ではニコチンガム製剤やニコチンパッチ製剤など、禁煙補助剤をOTC医薬品として薬局・薬店で購入できるようになりましたから、喫煙者の方は、ぜひ禁煙に挑戦していただきたいと思います。

また、現在、喫煙している方のなかには、タバコの害については十分な知識がありながら「やめたくても、やめられない」という状態の方も少なくないと思われます。
店頭では、8項目の質問に答えるだけで肺の健康をチェックできる質問票も活用していただきたいツールの一つです。呼吸機能検査は公的な健康診断の項目になっていないため、ご本人が異常に気づくのは自覚症状が頼りです。そこで、このような店頭でのチェックは貴重な機会となります。

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