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漢方によるタイプ別、風邪の撃退法

武 耕先生

画像の説明
いよいよ年末が近づいてきましたね。何かとお出掛け機会の多い時期。頬をくすぐる風も冷たいこの季節は、風邪をひきやすい時期でもあります。今回は本格的な冬に備えて、家庭でできる風邪対策をご紹介します。

風邪は、寒熱の基準で2つのタイプに分かれる。

 昔から「風邪は万病のもと」と言われているように、風邪はさまざまな感染症を引き起こす案内人のようなものですから、「ただの風邪だから」と安易に考えずに、症状の軽いうちに早めに治すことが大切です。中国医学では、風邪は人体の観察法である「八綱弁証」の基準の1つである「寒熱」によって、「表寒証」と「表熱証」の2つのタイプに分けられます。では、どんな違いがあるのか、タイプ別に見てみましょう。

表寒証
 寒気が強く悪寒がし、初期にはあまり発熱しないのが特徴です。他に手足が冷える、寒い所を嫌い、暖かさを求める、冷たい物を飲みたがらない、尿の量が多く無色などの症状があります。さらに「表寒証」は、(1)表寒実証と(2)表寒虚証に分かれます。これは発汗があるかないかによって判断します。

(1)表寒実証=比較的体力があり、抵抗力の強い人は風邪をひいた場合、防衛作用が働いて風邪が内部に進行するのを防ぐために毛穴を閉じ、発汗を防ぎます。

(2)表寒虚証=高齢者や虚弱体質の人で、抵抗力が衰えている場合は、毛穴を閉じる力が低下しているため、発汗があるのが特徴です。

<表熱証>
 このタイプは初期から寒気は少ししかなく、発熱するのが特徴です。他に手足がほてる、喉が赤く腫れる、口や喉が渇いて水が飲みたくなる、冷たい場所を好む、尿の色が濃いなどの熱性の症状が表れます。

 風邪の症状(タイプ)によって、処方する漢方薬や食事療法も変わってきますから、風邪だなと思ったら、自分はどのタイプの風邪か判断できるように覚えておくと便利です。

表寒証は体を温める、表熱証は体の熱を取り除く

 日本では風邪に効く漢方薬といえば、すぐに「葛根湯」が思い浮かべられがちですが、これはどの風邪にも万能なわけではなく、寒気を伴う「表寒証」に使う、体を温める作用のある漢方薬なのです。寒性の風邪は温めることが大切ですが、反対に熱性の風邪は体の熱を取り除くことが大切です。

 一般的に寒性の「表寒証」の場合、(1)の表寒実証には「葛根湯」、(2)の表寒虚証には「桂枝湯」などの体を温める漢方薬が適しています。熱証の「表熱証」の場合は、体熱を冷ます効果のある「天津感冒片」が適しています。

 また、「表熱証」の場合、風邪の症状が和らいでピークをすぎたのにもかかわらず、いつまでも咳がとまらないという場合がありますが、これは発熱によって呼吸器系が乾燥しているのが原因です。そこで、喉や肺の乾燥をうるおす効能がある「麦門冬湯」や「麦味参顆粒」を用います。

 家庭で手軽にできる食事療法としては、「表寒証」の場合は食事をする前に、葛湯やショウガ湯など体を温めるものをプラスするといいでしょう。「表熱証」タイプは、喉の腫れを取り、熱を冷ます効果のあるナシや大根おろし、ナスなどを取るようにしましょう。ナシは生のままだと体を冷やし過ぎることもありますから、ヘタと種をくり抜いて鍋に入れ、水に砂糖や蜂蜜を加えて柔らかくなるまで煮込んでから食べるようにしてみてください。この時にクコの実や松の実などを加えると栄養価が高くなります。

 同じ風邪だからといって、症状の違いを見極めずに薬を飲んだり、食べ物を摂取したりすると、反対に症状が悪化することにもなりかねませんから、充分に注意して対応するようにしましょう。

風邪をひかないための予防法、ダイエットは風邪のもと!?

 これまで、風邪をひいてしまった場合の対処法を説明してきましたが、何よりも肝心なのはやはり予防です。本格的な寒さが訪れない前に、充分に体力をつけて、この冬は風邪をひかないようにしたいものです。風邪の予防には、外に出かけて帰宅したら、まずウガイをするということはよく知られていますね。このことからも、風邪は呼吸器から侵入しやすいことが分かります。

 特に秋から冬にかけては、空気が乾燥しやすい季節ですから、もともと乾燥に弱い喉や肺などの呼吸器を乾燥させないように、呼吸器をうるおす効果のあるナシやギンナン、イモなどの食べ物をとるように心がけましょう。イモ類の中では、特にサトイモやヤマイモなど粘りのあるものがおすすめです。

 他に、肉類では牛肉や羊肉が体を温める作用があります。特に中国でよく食べられている羊肉は、コレステロールも低く、血を増やす効果もありますから、冷え性や貧血の人、カロリー制限をしている人におすすめです。羊肉の臭いが気になる人は、マトンよりラムを選ぶか、ショウガやネギ、八角などの薬味を使ってみてください。

 冬は寒さに向けて脂肪を蓄える季節でもあります。自然界に生きる動物は、冬毛を生やし、皮下脂肪を蓄えて寒さに備えていますね。人間の体も同じように、季節の移り変わりに応じて脂肪を増やそうとするのが、自然の仕組みなのです。ですから、冬のダイエットは他の季節に比べて効果が表れにくく、不適切なシーズンといえるでしょう。また、自然の営みに反する無理なダイエットは、風邪ばかりでなく、他の病気の原因にもなります。ダイエットは春になるまでおあずけして、風邪の予防にチャレンジしてみてください。

(チャイナビュー No16より)

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