中国漢方であなたの恋を応援します!中国漢方の周期療法で可愛い赤ちゃんをあなたに・・・。中国漢方であなたの心と体の健康を応援します!

冠元顆粒と認知症

認知症
冠元顆粒と認知症

冠元顆粒と認知症

画像の説明 
(福岡大学薬学部長・臨床疾患薬理学教室教授 藤原道弘先生)

冠元顆粒の予防効果を実験で確認、記憶障害の進行や細胞死を抑制

「医薬品の研究で重要なのは、いかに臨床像に近い疾患モデルをつくるかです」
藤原道弘教授がまず考えたのは、記憶と深いかかわりをもつ脳の「海馬」という部分だけが破壊された記憶障害動物モデルをつくることでした。記憶はヒトも動物も海馬が重要な役割をしていて、共通した神経系から成り立っているからです。

認知症はアルツハイマー型と脳血管性に大別されます。前者は進行性の神経変性疾患で、その発症原因は不明だ。一方、脳血管性は慢性的な脳の虚血(血流障害)によって起こることがわかっているです。
「動物実験で脳血流を一時止めれば、脳血管性認知症のモデルができるはずですね。ところが、そう簡単ではありません。記憶力テストをするためには、手足の運動に障害を与えないようにしなければならないのです。記憶障害だけあるラット(シロネズミ)をつくる際、虚血状態にしておく時間や回数、繰り返しのタイミングを見つけるのに苦労しました」


2回虚血させたラットは脳細胞が死んで再生しない

いろいろ実験を重ねた結果、ラットの脳動脈をまず10分間しばって虚血状態にし、1時間後に再び10分間しばって2回目の虚血を起こすと、ねらいどおり記憶障害だけをもつラットができることがわかりました。

虚血が一時的なら、血流が再開した後に、記憶の機能は以前の状態を保つことができるが、虚血がたび重なると記憶障害を引き起こします。

これは、虚血がたび重なることによって、細胞がアポトーシスと呼ばれる死に方をするからです。アポトーシスは細胞の自殺で、DNAが壊されて二度と再生しないのです。

認知症では、アルツハイマー型、脳血管性ともに、アポトーシスが病的に表れています。血流が保たれているのに、脳の細胞死は進行している状態になっているのです。

藤原教授は、脳細胞のアポトーシスと記憶障害の関係について、餌を報酬とした「8方向放射状迷路テスト」によって実験しました。
中心部から放射状に延びる8本の通路をつくり、その先端すべてに餌を置き、中心部にラットを入れる。ラットは通路の突き当たりに餌があることを覚え、やがて効率的に食べようと、1回通った通路は避けるようになります。すでに食べてしまって餌がない場所と、まだ餌が残っている場所を記憶するわけです。
実験では、この記憶が完成したラットを2回虚血にして、7日後の状態をみませた。すると、間違える回数が増えて、脳細胞の60%にアポトーシスが見られました。


中国では心筋梗塞などに用いる薬

そこで藤原教授は、アポトーシスを抑えれば記憶障害に好影響をもたらすのではないかと考えた。それを確かめるために冠元顆粒(かんげんかりゅう)という漢方薬を用いてみました。

この薬は中国で古くから頻用されていた処方を使いやすい製剤にしたもので、血流の流れをよくする丹参(シソ科の中国産サルビアの根)を主成分に、センキュウ、紅花、芍薬、木香、香附子からなり、坑血栓作用のほか高血圧や心不全の予防効果があります。中国では、心筋梗塞などの心疾患を冠心病と呼び、冠元顆粒はその治療薬として開発されたものです。

藤原教授は、虚血状態にしたラットを使い、冠元顆粒の与え方を変えて、先の「8方向放射状迷路テスト」をした。冠元顆粒を虚血した日の14日前から7日後までの21日間投与したところ、記憶障害もアポトーシスも軽くすみました。
また、虚血後に7日間だけ冠元顆粒を与えた場合は、記憶障害はやや改善し、アポトーシスもやや減らせることがわかりました。

「冠元顆粒の予防効果は予想以上でした。虚血後に冠元顆粒を与えた場合は、大きな効果は得られませんでしたが、重症化を防ぐ助けになることを示唆していると思います」


認知・記憶障害から始まり周辺症状が加わる

認知症の症状は、中核症状である認知・記憶障害から始まり。進行するにつれ、興奮、攻撃行動、幻覚、妄想、不安、抑うつといった周辺症状が加わります。

中核症状は記憶や学習に関与する伝達物質をつくっている神経細胞がなんらかの理由で変性するために起こるが、それがどう影響して周辺症状を引き起こすのかはまだわかっていないのです。
周辺症状には対症療法で坑精神病薬や坑うつ薬、坑不安薬などが使われているが、これらは中核症状を悪化させるおそれもあるといいます。

「最近はアルツハイマー型の認知症も、血液の循環障害を伴っていることがわかってきました。冠元顆粒は広く認知症に試みる価値があるのではないかと思います」
と藤原教授のお話です。

           (週刊朝日増刊号・漢方2007より)








































powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional