中国漢方であなたの恋を応援します!中国漢方の周期療法で可愛い赤ちゃんをあなたに・・・。中国漢方であなたの心と体の健康を応援します!

暮らしに生かす中医学

アラカルト
暮らしに生かす中医学
●不眠・動悸 ●膀胱炎 ●アトピー性皮膚炎

暮らしに生かす中医学

不摂生な食生活やストレスが「不眠や動悸」を招く

武 耕(ぶ こう)先生

画像の説明

ストレス社会と言われる現代では、「眠れない、動悸や不安感がある」といった不調を訴える人が増えています。不眠や動悸などの症状は「心」の失調ですが、情緒不安定になりやすい春に症状が出やすいのが特徴ですから、心の安定を基本にした生活改善を心がけることが必要です。


■ 五行説による五臓の相生・相克関係 ■

画像の説明

不眠や動悸、不安感などの「心」の症状は、相生関係の「肝・脾」、相克関係の「腎」の機能低下が原因になる場合が多く、どの臓腑と関連しているかによって、主に「肝気鬱結、痰熱上瀀、心脾両虚、心腎陰虚」の4つのタイプに分かれる。

「心」の症状である不眠や動悸は「肝・脾・腎」の影響が原因に。

 一口に不眠といっても、原因も症状もさまざまです。一般に、なかなか寝付くことができない場合は「入眠困難」、夢を見ることが多く、眠りが浅い場合は「熟眠困難」、睡眠の途中で目が覚める場合は「中間覚醒」、朝早い時間に目が覚める場合は「早朝覚醒」と呼ばれています。心筋梗塞などの疾患やうつ病の前兆が不眠の原因になっていることもあるので、この場合は病院で検診を受けて、原因になった病気をしっかり治療することが大切です。

 しかし、不眠や動悸などの症状は、ストレスや疲労、偏食や過食といった不摂生な食生活が原因の場合も多く、この場合は食生活や中医学で改善することができます。

 中医学では、「なかなか寝付けない、眠りが浅い、熟睡感がない」といった睡眠がうまくとれない状態を「心」の失調と考えています。中医学でいう心は、心臓の循環機能だけでなく、喜怒哀楽といった心の動きや自律神経などの精神神経活動も含まれます。

 中医学の基礎である「五行説」では、人間の体を構成する五臓も、機能や性質によって「木・火・土・金・水」の5つの事象に分類されます。「肝・心・脾・肺・腎」の五臓は、それぞれ互いに助け合う相生関係と相互の働きを抑制する相克関係があり、お互いの調和によって健康が保たれています。つまり、何らかの原因で、この相互のバランスが崩れた時に、体調不良や病気が現われるというわけです。

「心」の症状である不眠や動悸などは、心と相生関係にある「肝」や「脾」、相克関係にある「腎」の影響を受けやすく、肝や脾、腎の機能が低下した場合も、心の症状として現れることが多いのです。中医学では、不眠や動悸、不安感といった同じ症状でも、その人の体質や年齢などによって、治療方法も処方される中成薬も変わってきますから、まず自分の体質と何が原因になっているかを知ることが大切です。

実証タイプは肝機能の低下、虚証タイプは脾や腎の低下

 不眠は大きく実証と虚証の2つのタイプに分かれます。

実証タイプは、強いストレスや食べすぎなどの不摂生な食生活によって栄養過剰になった結果、余分な水分と熱が体にたまり、心が興奮状態になったもので、疲労感や倦怠感を伴わないのが特徴です。

虚証タイプは虚弱体質や老化、消化機能の低下などが原因で、体の栄養分である体液や血液が不足し、一種の栄養失調になって脳が興奮状態になったもの。実証とは違い、虚証の場合は疲労感や倦怠感があり、疲れが増すと症状も悪化するのが特徴です。実証と虚証は、個々のタイツや症状によって、さらに次の4つのタイプに分かれます。

「実証タイプ」

■肝気鬱結タイプ(かんきうっけつ)=精神的ストレスが鬱積したことが原因で、血液の貯蔵や血液量の調節をする「肝」を機能させる気(エネルギー)の流れが停滞し、心や栄養がいかなくなった状態。神経質な人や、更年期でイライラしやすいなど、血液を消耗しやすい人に多く見られます。
主な症状=イライラ、怒りっぽい、腹部の膨満感、胸のもだえ、ため息、喉のつまり感(梅核気)、乳房の腫れやしころ、月経痛や月経不順、高血圧など。
改善方法=肝の疏泄を良くして気の流れをスムーズにする「疏肝解鬱(そかんげうつ)」が基本。このタイプには、停滞している気の流れをスムースにする「星火逍遥丸(せいかしょうようがん)」が用いられます。のぼせを伴う場合は「加味逍遥散(かみしょうようさん)」が用いられます。また、興奮状態にある心に作用して精神を安定させる「酸棗仁湯(さんそうにん)」うや、自律神経の緊張を鎮静する「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」などがあります。

痰熱上擾(たんねつじょうじょう)タイプ=お酒や濃厚な味を好み、暴飲暴食が原因で栄養過剰になり、余分な水分と熱がたまった状態。慢性病や精神安定剤などを長期服用している人に見られます。
●主な症状=舌苔は黄色くて厚い、脈拍が強い、胸のもたれ、吐き気、黄色い痰が出る、めまい、頭が重く、つまった感じがするなど。
●改善方法=体にこもった熱を冷まし、停滞した水分代謝を改善して痰を取り除く「清化熱痰(せいかねつたん)」が基本。熱痰による不安感や動悸、不眠などの症状を緩和する「星火温胆湯(せいかうんたんとう)」が使用されます。

「虚証タイプ」
■心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ=もともと胃腸が弱い体質で、消化機能が低下しているため、脳を養う栄養が不足したタイプ。虚弱体質や少食傾向で痩せ型の人、または若い女性に多く見られます。
主な症状=食欲不振、軟便、疲労倦怠感、アザができやすい、低血圧、貧血、生理不順など。
改善方法=まず、機能が低下している脾(胃腸)と心を養う「補益心脾(ほえきしんぴ)」が基本で、胃腸の働きを高める「帰脾錠(きひじょう)」が用いられます。

心腎陰虚(しんじんいんきょ)タイプ=ストレスや老化、慢性病などが原因で、生命の源である腎の陰液(体液)が不足した状態。陰陽の調和が崩れて、心の陽が過剰になり、亢進状態になったタイプ。更年期に入った中年以降の人に多いのが特徴です。
主な症状=舌苔は少なく、舌の色が紅い、腰痛、のぼせ、手足のほてり、喉の渇き、寝汗、早漏、経血量の減少など。
改善方法=消耗した腎の陰液を補い、心の陽を鎮静させて、陰陽のバランスを改善する「滋補心腎(じほしんじん)」が基本。このタイプには主に消耗した腎の体液を補う「天王補心丹(てんのうほしんたん)」が使われます。

不眠のタイプ別症状と改善法

◎気の流れが停滞した肝気鬱血タイプ
主な症状};
イライラ、怒りっぽい、高血圧、腹部の膨満感、胸のもだえ、月経痛など
改善方法
肝の疏泄を良くして気の流れを改善。星火逍遥丸・加味逍遥散・酸棗仁湯など

◎水分代謝が低下した痰熱上擾タイプ
主な症状
舌苔は黄色くて厚い、胸のもたれ、吐き気、黄色い痰がでる、めまい、頭が重いなど
改善方法
体にこもった熱を冷まし、水分代謝を改善して痰を取り除く。星火温胆湯など

◎消化機能が低下した心脾両虚タイプ
■主な症状
食欲不振、軟便、疲労倦怠感、アザができやすい、低血圧、貧血、生理不順など
■改善方法
低下した脾(胃腸)の消化吸収機能を高めて心を養う。帰脾湯など

◎陰陽バランスが崩れた心腎陰虚タイプ
■主な症状
舌苔は少ない、舌が紅い、腰痛、のぼせ、手足のほてり、喉の渇き、寝汗など
■改善方法
消耗した腎の陰液を補って心の陽を鎮静し、陰陽のバランスを改善。天王補心丹など

(チャイナビュー 53号より)

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional