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腸内細菌の演舞場

大腸・内膜物語り

腸内細菌の演舞場

大腸に入ってすぐに気がついたのだが、酸っぱいにおいがただよってくる。細菌がつくっている酢酸とかプロピオン酸、酪酸などという短鎖脂肪酸(有機酸の仲間で、カルボキシル基を1個もっている)特有のにおいである。艇外のpH(水素イオン濃度指数、中性はpH7、これ以下は酸性、以上はアルカリ性を示す)をpHセンサーで測ってみると、小腸のあたりでは中性だったのが弱酸性になっている。

少し動きにくくなってきたと思ったら、水分が大腸の入り口あたりより少なくなったためらしい。このあたりでは、腸の壁が動いているのはわかるのだが、おだやかにくびれるだけで、中心部までくびれきることがないので、なかなか腸の壁が見えない。

それでも頑張って壁のほうへ艇を動かしてみると、なんだか変だ。食物の粒が見当たらず、中身(内容物)の真ん中にいたときにはあまり見かけなかったような、えらくのんびりした顔の細菌がぎっしりと折り重なっている。「納豆」のように表面に粘り気をもつい細菌もいて艇速が上がらない。細菌の間をなんとかすり抜けて大腸の壁の近くまで行くと、壁一面に穴があいている。
穴からは水気の多い粘液がジワッと流れ出ている。ときどき白っぽい粘液がドッと出てくることもある。細菌たちはこの粘液が好きらしく、粘液が出るとそっちのほうへ飛び込んでいく。

この穴が「大腸ガイド]に出ていた「陰窩(いんか)」という洞窟の出口なのだろう。

こちら側から見ていると、潜航艇は前後しながらもゆっくりと肛門のほうに向かっているのだが、細菌の群はほとんど動いていない。ときには、さざ波がゆれるように盲腸のほうへ戻っていくようにも見える。

細菌の動きは少ないが働きは活発らしく、pHセンサーは酸性をましているし、細菌のまわりには小さなガスの泡が見てとれる。ガスの泡がゆっくりとまとまって、大きなオナラに育っていくのもながめられる。

こんなことをしているうちに、大腸の入り口に入ってからもう10時間以上たってしまったようである。まわりをみると、食物の粒はめっきりとやせて、芯だけになっている。

急に艇体が前後に動かされて、ウンチのなかにまるめこまれたと思ったら、グイッと押し出されてしまった。ここが「S字結腸」と呼ばれるところらしい。

まわりの粒や細菌とのすきまが、どんどん縮まってきた。
陰窩の穴と穴の間にある粘膜が「吸い取り紙」のように水を吸収するので、水分が強烈に減っているのだ。もう、動きがとれない。艇のまわりにある中身の色もすっかり濃くなって、見通しがきかなくなった。

まわりの細菌たちもションボリして元気がない。もう動いている細菌はほとんどいないが、それでもけんめいに頑張ってガスを出している連中がいるらしい。艇の前に小さなガスの泡ができてきた。艇外の圧力が高まってきて、このままではおしつぶされそうだ。そこでエンジンを全開して、その泡のなかに艇を乗り入れることにする。

うっとおしい、と思っていたら、幸いにも健康な人の大腸にもぐりこんだらしい。スルッと動き出して直腸に入ったと思ったら、まわりの壁がいちどにおしよせてきた。潜航艇の先のほうに光が見えたと思う間もなく、水中にドボンとおっこちた。肛門から出たのだ。

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